オランダの水利防塞線群

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概要

01文化遺産
UNESCO ID759

オランダの水利防塞線群

画像提供:-

オランダの水利防塞線群は、水を巧みに操る水利工学技術を軍事防衛システムへと応用した、世界でも類を見ない壮大な文化遺産です。首都アムステルダムを円状に囲む「アムステルダムの防塞線」と、国の中央部を南北に貫く「新オランダ水利線」から構成され、総延長は200キロメートル、100以上の砦や無数の水門・堤防が配置されています。有事の際には周囲の土地をあえて膝元まで水没させることで、敵の歩兵の進軍も船の航行も阻むという極めて独自の防衛戦略が取られました。緑豊かな平原に佇む強固なコンクリート製の要塞群や静かな水門を訪れると、自然の脅威であった「水」を最大の盾へと変えたオランダ人の驚異的な知恵と執念の歴史が肌で感じられます。

構成資産 / 登録地点
ムイデン城(ライクスマウセウム・ムイデルスロット)オランダ 北ホラント州 ムイデン ヘルラント通り1
要塞島パンプスオランダ 北ホラント州 アイメール(ムイデン港から船でアクセス)
スパイクルボール砦オランダ 北ホラント州 ネッカーウェハ

登録基準

ii
文化遺産

建築、科学技術、記念碑、都市計画、景観設計の発展に重要な影響を与えた、ある期間にわたる価値観の交流又はある文化圏内での価値観の交流を示すものである。

iv
文化遺産

歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。

v
文化遺産

あるひとつの文化(または複数の文化)を特徴づけるような伝統的居住形態若しくは陸上・海上の土地利用形態を代表する顕著な見本である。又は、人類と環境とのふれあいを代表する顕著な見本である(特に不可逆的な変化によりその存続が危ぶまれているもの)

トラベル情報

ベストシーズン

夏のオランダは日照時間が長く気候が非常に安定しているため、広大な防塞線群を巡るのに最高の季節です。砦の周囲を囲む運河の水面には美しい青空が映え、要塞を覆う緑の芝生とのコントラストが最も鮮やかに輝きます。広大な遺産エリアに点在する複数の砦を効率よく巡るためには、アムステルダム近郊で自転車をレンタルし、のどかな田園風景を楽しみながらサイクリングロードを駆け抜けるのがおすすめです。

滞在時間

4〜6時間

防塞線の核となる主要な要塞(ムイデン城やパンプス島、スパイクルボール砦など)をいくつか選んでじっくりと内部を見学する時間です。単に建造物を眺めるだけでなく、水門の構造や大砲の配置を観察し、かつてここに配備された兵士たちがどのようにして水を操り、国土を守ろうとしたのかという壮大な作戦を追体験する深い旅のひとときを味わえます。防塞線の全貌を理解するために、まずは展示が充実しているビジターセンターを最初に訪れるのがスマートな回り方です。

混雑度

低〜中

遺産エリアが総延長200キロメートルと非常に広大に分散しているため、どの地点でも大混雑に巻き込まれることは滅多にありません。ただし、アムステルダムから近いムイデン城などの一部の有名スポットは、週末の昼前後に観光客や現地の家族連れで賑わうことがあります。静寂の中に佇む要塞の厳かな旅情を五感で楽しみたいなら、午前中の早い時間帯を狙って都市部から少し離れた郊外の砦へ足を延ばすのがベストです。

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