概要
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イランの地下水路カナートは、乾燥・半乾燥地帯において、水源のない平野部に水を供給するために数千年前から発展してきた卓越した伝統的水利システムです。山麓の地下水源から、重力を利用して緩やかな傾斜をつけた地下トンネル(導水路)を何キロメートルにもわたって掘り進め、乾燥した居住地や耕作地まで水を導きます。このシステムを維持・点検するため、地上には等間隔に縦穴(井戸)の列が残り、砂漠地帯独特の景観を作り出しています。世界遺産としては、現在も機能している代表的な11のカナートが登録されており、それぞれに異なる時代の建築技術、水源、給水システム、共同体による水分配の知恵が見られます。
登録基準
現存するか消滅しているかにかかわらず、ある文化的伝統又は文明の存在を伝承する物証として無二の存在(少なくとも希有な存在)である。
歴史上の重要な段階を物語る建築物、その集合体、科学技術の集合体、あるいは景観を代表する顕著な見本である。
トラベル情報
ベストシーズン
各月を上旬・中旬・下旬の3分割で表示
カナートが点在するイラン中央部の砂漠・乾燥地帯は、夏は酷暑、冬は厳しい寒さに見舞われます。気候が穏やかで、地上の縦穴群や接続する庭園の散策を快適に楽しめる春と秋が訪問のベストシーズンです。
滞在時間
1.5〜2.5時間
個々のカナート(例:ヤズドのザールチ・カナートなど)において、地上の縦穴列の景観を鑑賞し、地下へのアクセス口や水分配の仕組み、併設された水利博物館などを見学するには、2時間程度が目安となります。
混雑度
低
主要な都市の地下や郊外の農村部に広く点在しているため、外国人観光客の数は比較的少なく、静かに見学できます。ヤズドの中心部など一部の人気スポットを除けば、混雑に悩まされることはありません。
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