ハード島とマクドナルド諸島

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概要

01自然遺産
UNESCO ID577

ハード島とマクドナルド諸島

画像提供:-

ハード島とマクドナルド諸島は、オーストラリア領のインド洋南部、南極の北方約1,700kmに位置する無人の孤島群です。地球上で数少ない、外来種の侵入や人間の活動による影響を一切受けていない純粋な亜南極の島嶼生態系が保たれています。島内にはオーストラリア唯一の活火山であるビッグ・ベン山がそびえ、その荒々しい山肌を巨大な氷河が覆うダイナミックな地質活動が現在も続いています。吹き荒れる強風と激しい波濤の先に、純白の氷河と黒い火山岩が織りなす峻厳な景色を思い浮かべれば、地球の果てに残された最後の秘境への畏敬の念が湧き上がってくるでしょう。

構成資産 / 登録地点
ハード島オーストラリア領インド洋南部 ハード島
マクドナルド諸島オーストラリア領インド洋南部 マクドナルド諸島

登録基準

viii
自然遺産

生命進化の記録や、地形形成における重要な進行中の地質学的過程、あるいは重要な地形学的又は自然地理学的特徴といった、地球の歴史の主要な段階を代表する顕著な見本である。

ix
自然遺産

陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動植物群集の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本である。

トラベル情報

ベストシーズン

亜南極に位置するため通年で極めて過酷な気候ですが、南半球の夏にあたるこの時期は比較的気温が上がり、周囲の海氷が融けるため接近の可能性がわずかに高まります。日中には短い夏を謳歌するように、何万組ものマカロニペンギンやミナミゾウアザラシが海岸線を埋め尽くす圧倒的な生命のスペクタクルが展開されます。一般の観光クルーズ船が出航することはほぼ無く、研究目的以外の足が絶たれているため、書籍や映像を通じてその手付かずの情景に想いを馳せるのがこの遺産の楽しみ方です。

滞在時間

1日

上陸許可の取得が極めて困難であり、港湾施設も皆無なため、仮に専門の調査船等で接近できた場合でも船上からの目視や数時間〜1日程度の一時上陸が限界となります。効率的なルートを追うのではなく、絶え間なく鳴り響く氷河の崩落音や野生動物の咆哮に耳を澄まし、人間を寄せ付けない地球本来の原始の姿を胸に刻み込むための超現実的な時間です。

混雑度

年間を通じて観光客が訪れることは皆無であり、混雑とは完全に無縁の世界です。世界で最も孤立した場所の一つであり、地球上で最も旅情を独占できる空間と言っても過言ではありません。現地へ赴くことは実質不可能なため、オーストラリア政府環境省が公開している最新の研究レポートや衛星画像をもとに、今この瞬間も絶海で続く火山活動を追うのが最も実用的なアプローチです。

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